愛を贈り、幸せを満たす旅
幸せを分かち合いたいという願いのもと、2022年9月24日、Masiのメンバーが「愛を贈り、幸せを満たす」ことを使命とする旅に出発し、国の未来を担う子どもたちを養育する「未来の家」を訪問しました。
Masiのメンバーが子どもたちへの贈り物を準備
ビン・トゥアン省ハム・タン郡タン・スアン村ダ・マイ2の小さな路地に位置する「未来の家」は、不幸な環境に置かれた子どもたちを支え、育てる場所です。2015年7月に活動を開始した当初は非常に質素で困難な環境でしたが、支援者の協力により、現在はより良い環境が整っています。
Masiのメンバーが子どもたちと一緒に遊ぶ様子
「未来の家」の責任者であるヴ・ティ・ヴィンシスターとの会話で、シスターたちが示す慈愛と困難に立ち向かう強い意志に、私たちは心から感銘を受けました。また、ここでの子どもたちの状況に胸が痛む思いもしました。たとえば、ホアン・ティ・クイン・ガさんのように、幼い頃に母親に見捨てられ、父親は罪に問われ、祖母も高齢で養育ができず、この施設に送られることになった子どももいます。また、ロン、キエット、チュン、ハーの4兄弟のように、母親が遠方で働くため教育を受けられず、施設に預けられたケースもあります。しかし、どんな状況にあっても、子どもたちは素直で、常に明るい笑顔を絶やしません。子どもたちは私たちに、シスターたちのもとで仲間と一緒に過ごせることが幸せだと話してくれました。
現在、「未来の家」では約30人の小学生から中学生の子どもたちが育まれています。シスターたちの支えのおかげで、ここでの子どもたちは毎年優秀な成績を収めており、夕方にはシスターが学習を支援し、翌日の予習も行っています。また、英語の知識を深めるために、市内のDila英語センターに通っていますが、通学費用は往復で毎月数十万ドンもかかります。シスターたちは、遠方からお弁当を運ぶなどして子どもたちの生活を支えています。
交通手段の確保も大きな課題です。社会が発展する中で、自転車よりもバイクが主流になり、修理が難しいこともあります。雨の日には、道が滑りやすく、故障した自転車を持ち運ぶのに多くの時間を要します。シスターたちは交代で子どもたちを送り迎えし、学びの機会を逃さないようにしています。
学習だけでなく、子どもたちは軽作業も経験し、シーツや服のたたみ方、掃除、食器洗いなども行います。また、シスターと一緒にホウキ作りに参加し、質の高い製品を作り出しています。
「未来の家」に到着すると、子どもたちが「手作りのココナッツジュース」で温かく出迎えてくれました。私たちは彼らの無邪気な笑顔と、物語を語り合ったり踊ったりする活動を通じて、まるで子どもの頃に戻ったような気持ちを味わいました。
この「愛を贈り、幸せを満たす」旅は終わりましたが、その余韻はMasiのメンバーの心に深く刻まれました。私たちの小さな贈り物が、ここにいる子どもたちに喜びと笑顔をもたらし、人生の困難を乗り越える力となることを願っています。子どもたちの笑顔と輝く瞳は、Masiがさらなる発展と持続可能な成長を遂げ、困難を分かち合い、もっと多くの愛を不幸な環境にある人々に届ける原動力です。
愛を贈り、幸せを満たす
「愛を贈り、幸せを満たす」という旅は終わりましたが、その余韻はMasiファミリーの心に残り続けています。ささやかな贈り物が、ここにいる子どもたちに喜びや笑顔をもたらし、彼らが困難を乗り越え、人生で努力し続ける励みとなることを願っています。施設での子どもたちの一つ一つの笑顔、輝く瞳、そして幸せな表情が、Masiにとって成長し、より持続可能な発展を遂げるための原動力となっています。今後もさらに多くの困難を分かち合い、不幸な境遇にある人々にもっと愛を届けられるよう努めてまいります。